【大人の社会科見学】日本最大のモスク・東京ジャーミーへ!

夏休みに入りましたね!

毎年行われている生徒対象のフィールドワーク講座の記録です。

今年はイスラムを知ろうということで代々木上原にある東京ジャーミーというモスクに生徒15人とお邪魔してきました。

天気良すぎ!!!汗ダラダラです。

今回の目的

総合的な学習の時間の枠組みの中で企画されたこの講座。

申し込んだ当時は、ISのテロ活動が盛んだったため実際のイスラム教の人はどう考えているのだろうか?
というテーマで話を伺うのかなと思っていましたが、今回お話してくださった方は日本人でイスラムに入信したときの苦労や、なぜイスラムに惹かれたのか、などがお話の主なテーマでした。

それはそれで違うものの見方が知れていい学びになりました。

目的は、他者への理解といったところでしょうか。

東京ジャーミーとは

代々木上原駅から徒歩4分ほどのところにある日本最大のモスク(お祈りをする場所)です。
ジャーミー(またはジャーミィ)は、「人の集まる場所」を意味するアラビア語を語源としています。
トルコ文化センターも併設されています。

見学は結構ウェルカムみたいです。
今回、服装に関しての注意があり、男女とも腕と足が隠れるようにして、女子は頭に巻けるスカーフなどを用意することになっていました。
スカーフは忘れても貸出用のものがあったようです。
ノースリーブ、短パンは禁止。敬意を持って伺いましょう。

ジャーミィのサイトにも、見学に際しての注意が載っているので見てみてください。
スタッフのかたが、「ラマダンの時期だったら、もっと人がいて夜はご飯を振る舞ったりしていたんですけど、残念です」とのこと。

日本人入信者の方にお話を伺う

まずは、トルコ文化センター内でイスラムについて日本人入信者の女性の方にお話を伺いました。

イスラム(教)とは、「SLM」が平安を表す言葉であり、信者であるムスリムにも「SLM」と言う言葉が入っている。

アッラー(神)の言葉を預言者のムハンマドが伝えた内容がクルアーン(コーラン)であり、その教えが宗教としても法律としても現在生きている。

世界の1/4の人たちが信じ、今も信者を増やしている宗教である。

その方は、入信して6年目。それまではミニスカートもはいてクラブでバイトしているような人間であったが、自分はどう生きるべきか悩んだ末、シリアに留学中にムスリム(イスラム教徒)になったそうです。

最近はイスラム教徒の男性と結婚したりと色々なきっかけでムスリムになる人が増えているらしいです。

美しい髪を隠すヒジャブを常に着用できるか、5年ほど悩んだとか…。

親へのカミングアウトも難しく、勘当された人を何人も知っているそうです。

その方は、入信を親に伝えた時に「あら、じゃあこれから豚肉食べられなくなっちゃうわね」と言われたらしい。

他、「ラマダン(断食)」「一日5回のお祈り」「ボーイフレンドが作れない」「お酒が飲めない」など、なかなか今の日本だと共感されにくい戒律があり、理解が広がるといいなと思っているそうです。

ムスリムが守るべき戒律の六信五行(ろくしんごぎょう)も、話を聞いてみるとなかなか合理性があっていいんじゃないかと思ったり。
みんなで断食して、辛さを皆で共有するとか、見た目でムスリムとわかるので、世界のどこに行っても同胞として歓迎されるとか。

イスラムの過激派についてはその方も心を傷めており、「もし、教義を理解して過激になるならば財産がなくなるくらいどんどん喜捨(貧しい人への施し)をするくらいでもいいのではないか。暴力で平安を得るのは難しいことなのでは」ということでした。

伺ったお話に一番近い内容を表しているサイトを発見したので貼っておきます。読めばイスラムへの理解がすすむこと間違いなし。

昨年観た映画、「少女は自転車に乗って」も思い出しました。こちらは母娘のイスラム社会での生き様を淡々と描いた作品です。激しくオススメ。

お話を伺ってから、モスクにおじゃましました。

東アジアで一番美しいモスク

モスクに入るには、トルコ文化センターから一度外に出ます。途中トイレがあり、便器以外に足を洗える場所があります。

入り口から、「プチ海外旅行」気分!

 

15年前に建てられたモスク。水以外はトルコから持ってきた建材で建てました、とのこと。

 

生徒が、入ってすぐに感嘆の声をあげながら、

「ここで写真撮ったら、神様が写ってそうだよね!!」

心霊写真か!

いや、その前に、偶像崇拝禁止の意味が分かっていないようだな…。

確かに、キリスト教の教会ならこのくらい天井が高いとキリストや天使のフレスコ画なんかがあってもいいかもしれませんね。

偶像がない代わりに、アラビア文字が装飾されているのがとっても印象的でした。

トルコ人のガイドの方が、歌うように読んでくれました。

 

この照明の装飾も文字!

窓上部の青い装飾も文字です。

トルコ文化センターのこの柄も読めます。(私は読めませんが)

ここにある文字は全てコーランの一節だそうです。

へーーーー!

ここで1日5回、お祈りする時間が持たれます。時間は日の高さによって決まるので、季節によって時間が違うらしい。
神の前では皆平等。地位の高さによってお祈りする場所が違うことはないそうです。ただ、女性は2階でお祈りするルール。
そちらにはベビーサークルが設置されてました。

生徒もよく学んでいました。
文化センターにはトルコの食べ物や小物売っている売店があるのでお散歩がてら寄ってみてはいかがでしょうか。
試食させていただいたデーツが干し柿みたいで美味でした。

東京ジャーミイの紹介をこちらにも貼っておきますね。

帰り道は、足を伸ばして新宿のタカノのパフェに行っちゃいました!
自分へのご褒美ー!

今月は桃フェアで、桃とワッフルの紅茶付きセットを注文!幸せな気分に浸りました。

 

フィールドワーク、休み中に一度は行かないとね…!

快く見学させてくださったスタッフの皆さん、新たな学びをありがとうございました!

ではまた☆

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