愛読している奥田健次先生の本です。
最近、マンガ版も発売されました。
関連リンク:【目からウロコ、題名に偽りなし!】本・世界に一つだけの子育ての本
なんでこの題名なんだろ〜?と、ずーっと思っていました。読んだら、即ナゾが解けました。
オーストリアの故アスペルガー先生に宛てた実践記録だったのですね!!
あーすっきり!!!
この本は、ハウツー一切なし。
奥田先生が、発達障害の子どもを支援する中で出会った思い出深い16の事例が記されています。
本当に個別対応!!
法則性はありません。
この本を読んでマネできそうなことがない。
タイムアウトも、専門家の指導を受けて実践して下さいとのこと。
しかも、一般的に「こうしたほうがよい」と専門家が勧める方法とは全く逆の方法だったりします。専門家のいいなりになっていたら、引きこもりになったり問題行動がさらに増えたりしてしまっている事例も多いんですよねー。
ここまで、指導者によって差が出てしまったら…?!
恐ろしい!!
それでも、参考になった部分について書きますね。
なるほど!メモ
登校しぶりの子ども
教室に入れなくなってしまったお子さん。
精神科医の先生も、無理に学校に行かせたらダメ、と言われお母さんも困っていたそうです。
解決法は、子どもが楽しみにしていることを目当てにして学校に行かせること。
時間割を登校頑張り表にして、マス目を塗っていくスモールステップで登校を達成できました。
目標のどこをどう小刻みにして行くかが臨床家としての腕の見せどころ。
#どこをスモールステップにするか。日々悩ましいです。
読字困難は笑って克服
ディスレクシアで教科書読みが苦手な子。
担任の先生は協力的ではあるものの、普通学級ではこれ以上のことはできません、と言われているような印象をお母さんは受けたそうです。
そこで、お子さんが好きなアニメを題材に著者が即興で文章を作って読ませたところ、楽しんで読めるようになった。
教科書の読みがすぐに上手くなることはないだろうと思っていましたが、予想に反して、一生懸命に読むようになったということです。
#我が家で言えばコロコロコミックのようなものでしょうか?子どもの興味、関心をうまく伸ばしていってあげたいですね。
調理を生活の一部に
食道楽のお子さん。
支援をしているお子さんには、小学校高学年になったら少しでも食べ物をこしらえることを教えています。
単に課題と教えるという考え方ではなく、親子の生活の一部に入れてしまうことを提案しています。
具体的には、「毎週日曜日のお昼ごはんは、お子さんに担当してもらってください」と親御さんにお願いしています。
どんどん作れるようになったものの、2品目を作るとどうも食卓のバランスが悪くなってしまいます。また、新しいチャレンジしたい気持ちが強いので、記録ノートをつけてもらうことにしました。
#コレを読んで改めて、我が家も息子が中学生になったら自分のお弁当が作れるように仕込みたいと思いました。
終わりに
この本でも、学校やお医者さんがなかなか頼りにならない例が紹介されていて耳が痛かったです。
発達についてのスペシャリストではないので、なかなか有用な指導ができず、いつも申し訳ない気持ちになります。上手く専門家につなげるくらいしか、いま考えられる手段は無いのかも。
最後のお子さんの話を読み、発達に凸凹がなくても、どんなお子さんでも年齢別に到達点があったらいいな〜って思ってたら…奥田先生の本を読んで、以前に書いてた〜!!!
こちら。
実際にどうだったのか、年度末のまとめを記事にしたいと思います。
ではまた☆