昨年末、気になっていた江口寿史展に行ってきました!
80年前後にジャンプの連載が大人気に。「すすめ!パイレーツ」「ストップ!ひばりくん!」が代表作。
最近はイラストレーターとして知っている方が多いのではないでしょうか? 最近はご本人作ではありませんが、田中圭一の『ペンと箸』を読み、お嬢さんも学生時代マンガを描いていたことを知りました。
ブログ友の巴さんとご一緒に。2年ぶりの再会です。 巴さんは、普段はあまり漫画を読まないとのこと。
私は中学生まで漫画家になりたいという大層な夢を持っていたので、私の知る限りのマンガの知識をお話ししたら喜んでいただけました。
こちらにも記しておきます。
市民ミュージアムへの行き方。
歩きであれば南武線の武蔵中原駅から徒歩17分。スポーツイベントの時には私も歩くところですが、今回はバス利用をしました。 オススメは武蔵小杉からバス10分。
でも、バスは電車と違いすぐに時刻表がネットでも出てこないですよね。 グーグル検索で、「◯◯駅 バス 時刻表」 なんて入力してました。 しかし!
グーグルマップを使えば、バスの時刻までベストなナビをしてくれることに最近気がつきました。以下の写真は例です。
到着時刻を指定すれば、事前に調べまでおくこともできますよ。 ナビタイムでも同様のことができそうですね。
今回は、武蔵溝ノ口からタイミング良く乗れるルートが出てきたのでそちらを採用。溝の口の市民ミュージアム行きの時刻を見たら1時間に1本程度でした。 武蔵小杉からならもう少しバスの本数が多いはず。
年末の江口寿史展
年末年始のお休みに入るギリギリの平日朝です。
会場はガラガラ。
料金は大人700円、子どもは小中学生は無料です。
入り口付近の看板は撮影可能でした。
中は、イラストゾーンとマンガゾーンに分かれています。 私の勝手な見どころを書いておきます。
時代によって変わる画材
何で書かれているか案内はないので推測です。 カラーイラストを見ていると、
- 1980年代中頃のバブルの頃までは水彩など筆
- バブルからはカラートーンやコピック?
- 2000年代はデジタル出力
が主に使われているようでした。 デジタル出力になるまでは、ところどころにホワイトで修正された跡がありました。輪郭をかなり直しているものも。
バブル期のイラストは、人物の服装がとっても時代を表していました!あのころ、わたせせいぞうさんのカラートーンを使ったイラストが流行っていましたが、江口寿史さんのイラストもそんな感じが漂ってます。
カラートーンの場合、貼り付けたところに少し糊が残っていてホコリが付着していたりするので水彩ではないことが良くわかります。
このころはカラートーンも高価で、色ごとにトーンを買えるなんて中学生には絶対にできないことでした。 それが今や、パソコンとペンタブレットがあれば下書きもペン入れもトーンも着彩も全てできてしまうんですよ!!
時代は変わった。。。 巴さんはデジタルでイラストを描く方法をご存知なかったので、レイヤーについてご説明。
デジタルで絵を描く時には下書きの上にレイヤーと言って透明な一枚のセルのようなイメージを重ねることができ、清書したら下書きのレイヤーを非表示にすれば清書だけ画面に残ること、色を塗る時にはまたさらにレイヤーを重ねることによって色々な着彩を試すことができる。 って、ホント便利ですよね!! マンガがデータになると、遠くに住んでいるアシスタントさんに来てもらわなくてもデジタルで送受信できちゃう!!
もちろん、アナログがいい!という漫画家さんも多くいらっしゃるので、昨年放送された「漫勉」なんか見てみるとまだGペン健在なんだな〜って安心したりします。
マンガ原稿もあり!
「すすめ!パイレーツ」や、「ストップ!ひばりくん」のマンガ原稿も展示されています。実は、マンガは読んだことなかったりする。。。
「すすめ!パイレーツ」が野球マンガだということを初めて知りました。あ、その前にギャグ漫画なのかしら?
マンガ原稿は、雑誌に印刷されない余白に色々な落書きが載っていてその辺気になって見たりしてしまいます。
ひばりくんは今見ても、古臭さを感じさせない可愛さがあります!でも、男の子という設定なんだよね。
巴さん曰く、「LGBTを先駆けてるんですかね〜」って確かに。
マンガもイラストも全体的に、時代を先駆けているセンスがあるかも! 以前もデニーズなどでイラストにお目にかかっていましたが、最近はCMに使われたり、水俣市の観光パンフレットに起用されたりと、活動の幅は広がっているようです。
5分イラストコーナー
最後に、5分イラストコーナー展示がありました。 ツイッターでも話題になった、 「雑誌の写真など捨てる前に5分だけで模写する」 というワザ。
12月はご本人のご登場はないということで、映像を見ましたがこれがスゴい!! 髪の毛の生え際から描いていたりして、一体ご本人には何が見えているのか。
よく、「仏師は木の中にある仏が見えていてそれを掘り出す」なんて言われますが江口寿史さんのイラストもそんな感じ?!
多分、白い紙にすでにあるイラストのイメージをなぞってるだけなんでしょうね…。
巴さんも、「ユーチューブで予習したら、紙にすぐ描かないでペンを空中で動かしている時間が長かったです」とのこと。
そうなるまでにはかなりご経験を積まれているのでしょうけれども、ホントスゴいの一言。
ここ川崎市民ミュージアムでは、 1月16日(土)24日(日)にご本人がいらして、抽選で5名の方に5分イラストを描いてもらえるそうです。
その場合は入場料に加えて2000円の執筆料がかかります。
他にも学芸員による解説などがあるようです。以下、市民ミュージアムのHPの情報を貼り付けておきます。
列島縦断! 5分スケッチ LIVE川崎編
江口寿史が来場者の似顔絵を描くライブ・スケッチ。作品は、その場でスキャンして複製を会場に展示します。(作品の原本は参加者に進呈)
2016年01月16日 13:00-/14:00-/15:00- / 2016年01月24日 13:00-/14:00-/15:00-
○各回5名(抽選)
○参加費:2,000円
※ライブ・スケッチの様子はどなたでも無料でご覧いただけます。
※本展入場の際にお渡しする抽選券で、いずれか1回分の抽選にご応募ください。抽選券配布は14:40まで。抽選は各回の15分前に会場にて行います。
学芸員による展示解説
「江口寿史展 KING OF POP」の学芸員による展示解説を行ないます。
2015年12月06日 14:00- / 2016年01月17日 14:00- / 2016年01月23日 14:00- / 2016年01月31日 14:00- ○参加費:無料 ※ただし当日の展覧会観覧券(有料)が必要。
ベビーカーツアー
学芸員による展示解説付きで「江口寿史展 KING OF POP」を鑑賞するツアーです。ベビーカーでも安心して鑑賞できるようにボランティアスタッフがサポートします。
2015年12月17日 11:30-12:30 / 2016年01月19日 11:30-12:30
○対象:0歳~未就学児の親子
○定員:親子6組
○参加費:無料 ※ただし当日の展覧会観覧券(有料)が必要。
おみやげコーナー
展覧会の会場外におみやげコーナーがあります。
サイン入りイラスト集はすでに売り切れていました。イラスト集はまだありました。5400円。 絵葉書は、一枚150円。セット2つのうち1つが売り切れていました。
壁にかけられるイラストも何枚か。インテリアとして飾れるクオリティの高さ!マンガもありました。Tシャツなども置いてありました。
例のごとく絵葉書だけ購入しました。
ご飯どころは?
残念ながら、この辺りでランチをするお店はかなり限られています。武蔵小杉方面に歩くとファミレスが2軒ほどあり、サイゼリヤにお邪魔しました。
サイゼリヤでランチメニューを頼みました。ワンコイン500円はありがたいですね。ドリンクバーつけても660円。
巴さんと、お互いブログで発信している話題を中心に仕事の話など盛り上がりました!
ブログをやっていなければ絶対に知り合わなかったわけで…今後もお互い細々とでも発信していきましょう!と誓い合ってお開きになりました。
サイゼリヤ前から武蔵小杉行きのバスがひっきりなしに来るので帰りは困らないと思います。
まとめ
たまたま、マンガ製作について知らない友人と行ったため、昔の知識を総動員して解説することになりましたが(かなり足りない知識で汗…)こちらのアウトプットとしてとても良かったです。
実際、レイヤーや画材のことは、みんな知ってることでしょ?とまで思っていたので。 自分の経験や知識は、意外なところで役に立つんですね〜。
それが今回一番の発見でした。 明治大学でもサイドBとして展覧会を行っているそうです。ここのチケットの半券を持っていくとクリアファイルと交換してもらえるようです。
ひばりくん、読んでみようかしら。と、思ったら1巻だけマーケットプレイスで高額商品になっとる!5分スケッチの新書も11月刊行予定が今年の春にずれ込んでるみたいです。予定通りの進行なの?!
ではまた☆