年末、行動分析学者の島宗先生のブログで紹介されていました。
自然と人間を行動分析学で科学する: 「褒めて育てる」と「おだてて放任」とは違うのだよ!
島宗先生の本も、家と職場に1冊ずつあるくらいと~ってもオススメなのですが…。
こちらの題名にココロ鷲掴みにされました。
叱りゼロ!自分からやる子!
どこの天国の話?
Amazonレビューよし!が、図書館は60人待ちでして…思わずポチ!!!
理論は抜きにして、さくさく読めます。
ホント、叱らなくていいならゼヒ!そうしたい。
スッキリ!やあさイチ!などでも紹介された「子育てブラックジャック」の異名を取る心理臨床家の極意で気になった箇所をレビューしますね。
<なるほど!メモ>
◆子どもが変わるためにやること
やって欲しい行動の直後に
「子どもにとっていいこと」を伴わせ、
やって欲しくない行動の直後に
「子どもにとって嫌なこと」「面倒なこと」を伴わせていけばいい。
問題が起こっている原因を子どもの心に求めるのではなく、子どもの行動に焦点を当てて考えることが大事。
約束を破った時にしかるより、できた時に必ず褒める方が効果的です。
◆約束を決めた親が警察官になっていないか?
スピード違反を取り締まる警察官。
もし、突然呼び止められて
「あなた偉いね!制限速度をまもっていたね!」と褒められることはない。
しかし、親や教師が警察官のようになってはいけない。
子どもが約束を破った時だけ叱ると、警察官のようになる。
約束を守った時褒めていますか?
◆「自分からやる子」と「叱られないためにやる子」の違い
叱られていることを避けるために行動しているか、その行動自体が楽しくて仕方ないから行動しているかで、子どもの現在の行動も将来の行動も大きく違ってくる。
自分がやったことに対して、お母さんから本気で褒めてもらい、喜び、満足感、充実感を得て育った子は、大人になって社会に出てからもぐんぐん伸びる子になる。
自発的にやったこと、できたことを褒められて育つか、指示されたことや約束事を守ることを強いられて育つかでは、人生を長期的に
見たときとてつもない差が生まれるということ。
◆「性格」を「行動の特徴」と置き換えてみましょう
子どものよくない行動を、「性格のせい」「遺伝のせい」と考えると、もうどうしようもない…と絶望的になります。
行動の特徴と考えることで、とたんに運命論から解放される。
行動の特徴だからこそ、「じゃあ、どういう行動が身につけばいいのか」という可能性のある方向に頭を使えるようになります。
◆納得できないとすぐキレる子に育てていませんか?
子どもがやりたくないことを無理やりやらせるのは、「子どもの人権」を踏みにじることなので子どものためによくないという考えが世の中に蔓延している。
しかし、子どもがまだ小さいうちは子どもに選ばせてはダメ。我慢すること、従うこと、約束を守ることなど、大人になるまでに経験しておかなければならないことがたくさんある。
◆子育てビジョンを持とう!
お母さん方に目指して欲しいのは、「片付けられる子」という目先ビジョンでもなく、「きちんとした子」という曖昧ビジョンでもなく、
「じぶんから片付けておこうと中学生までに思える子にする」
という具体的なビジョン。
子どもの具体的な 誰の目にも浮かぶような表現で心に浮かんだイメージを記述してみると良い。
このビジョンがあると、お母さんが子育てで迷った時、悩んだ時に立ち戻る場所になります。
<まとめ>
なるほど!な箇所は他にもたくさん!!
具体的で分かりやすいです。こんな悩みに答えています。
「子どもが歯磨きを嫌がる」
「人前で鼻をほじる」
「 気に入らないことがあると、すぐに友達をたたく」
「なんで?どうして?と聞かず子どもの行動を変えるには」
「気分屋ですぐにすねる性格を直したい」
「突然、学校に行きたくないと言い出した」
え?それでいいの…?マジで…?
と思うような対応も。
でも、そのくらいあなたに真剣に向き合っているという姿勢が子どもに伝わっていいのかもしれません。
普段から不登校から発達障害のお子さんまで対応されている方なので効果は実証済みなんでしょうね。
早速「私の行動」を変えたところ、まず子どもが普通にできていることを褒められるようになりました。
そのためには子どものことをよく見ないといけないんだよね。しっかり観察します!
次の段階として、
「子育てビジョン」を作成したいかも。
どなたか、ご一緒に作ってみませんか〜?
ぜひ、レビューだけでなく本書を読むことをオススメします。
著者のブログも発見しました!講演会など各地で行われているようです。というかコレ芸能人?
確かに、「子育てブラックジャック」なビジュアル!
NNNドキュメント見たかった…。
奥田健次(行動分析学者) official ブログ by ダイヤモンドブログ
最近当たりの本ばかりで、レビュー追いつかない!嬉しい悲鳴!
ではまた☆