今月、療育センターで読み書き障害のある子の親の会でいろいろと情報を頂き、直近で開催されるセミナーに参加してきました。
午前は読み書き障害についての講義、
午後はタブレットを生活にどう生かすかという内容でした。
ここに向かうまでの間に、読んでいた本はこちら。
で、講義してくださった先生がこの本と似たようなお話されてるな〜って思ったら著者ご本人でした!ビックリ。
読み書き障害については、最近ITを用いた対応の進歩が著しく、IT活用の本がここ1、2年で何冊も出ている状況です。
過去記事:【進化著しい学びの世界!】読み書き障害の子どもを持つ保護者の会に参加してきました。
私も何冊か読み書き障害についての本は読んで一通り理解していたつもりでしたが、今回の講義で改めて理解が進んだのでいくつかシェアしたいと思います。
詳しく知りたい方はこの本を読むといいですよ。
◆読み書き障害は、全く字が読めないということではない。
ひらがなは読みが1対1なので読めるが、漢字は複数の読みがあるために読めなかったり、視覚的な問題や音韻を認識することが苦手で読みがたどたどしくなる状態がある。
イメージとしては、外国語を学習したての状態がずっと続いているような状況。
何とか「正確さ」を得ることはできるが「流暢さ」は難しいので正しく読み書きするためにものすごい時間とエネルギーがかかってしまう。
◆人間の脳には、もともと文字を認識する領域がない。
言葉を話すことは脳に専用領域があるが、文字を認識する分野がない。
図形や音を処理する領域を組み合わせて使って文字の読み書きをしている。
文字の読み書きは、人類誕生時には必要とされてこなかった能力なので、個人差があってもおかしくない。
◆読み書き障害は、実数にするとかなりの人数になる
読み書き障害は、粒子性と透明性という概念によると音の単位が小さく、読みが多くなる透明性が低くなると出現率が上がる。
英語はアルファベットの音の単位が小さく、と、発音が単語によって変わるため10%の割合で読み書き障害が出現する。
そのため、小学校で多少漢字が苦手で過ごし、中学校に入って英語のみつまづく事例は少なくない。
日本語では2、4%程度と言われている。
小学生でも700万人に2、4をかけると17万人。
中学生360万人で9万人もの読み書き障害の生徒がいることになる。
◆学校では四六時中文字を用いた学習を行うため、不登校や反社会行動など二次障害の割合が多い。
東京都内の情緒障害通級指導教室に通っているお子さんを調べたところ、
小学校では11%の児童、中学校では50%の生徒がLD(読み書き障害)診断を受けていた。
(ADHD、PDDはもっと少ない)
少年院での調査でも、LDの子供は63%に登った。(ADHDは81%)
LDであれば不登校や反社会行動になってしまうということでは無いが、周囲の理解がなかったり状況はかなり望ましくないと考えられます。
ただ、保護者の理解があっても学校に行って出来ないことが多すぎて本人のプライドが傷つき小学校から不登校に悩むご家庭はかなり多いようです。
この方も小中学校で周囲の無理解に苦しみ、不良になるしかなかったと打ち明けていらっしゃいます。
知的能力に問題がないどころか能力が高いことで、なおさら読み書きができないことが苦しくなるということがよくわかりました。
長くなったので続きます。
ではまた。
あきのりさん。
早速にありがとうございますー。
最近は母の力不足で子供の成長が滞っているのではないか。。と落ち込んでいる私です。
タブレットでのアプローチは子どもは取り掛かりやすいようですね。
知人もスマイルゼミを取り入れており、改善があるという事でした。
わが子もiphoneでの学習アプリは喜んでやっています(夏休みの宿題もやってくれー 涙)
親としては、子供の力になるのなら藁にもすがる思いです。
読み書き障害のある子どもへのサポートQ&A ポチリました〜。
子どもとの勉強の足掛かりにします!
ありがとうございました^_^
そばさん
こちらこそ、返信遅れまして申し訳ありませんでした。
お子さんは、基本的にこちらの働きかけでできないところができるようになるわけではないと思うんですよね・・・
なんて、私もそんなこといいつつもがいてますが。。。
本、とてもわかりやすく書いてありますのでぜひ読んでみてください♪
ではでは!