【科学的に考える力の大切さ。放射線の影響は?】本・知ろうとすること。

たまにAmazonでオススメされていたのですが、なんとなく読めていなかった本。

文庫で200ページ弱、すぐ読めます。かなり有名な本なので紹介するのもどうかな~?と思ったのですが「なるほど!」がいっぱいあったので記録しておきます。

ほぼ日でも何ページか立ち読みできるようです。

東日本大震災の直後から、糸井重里さんが注目していた物理学者の早野龍五さんとの対談です。

早野さん、放射線は専門外だったものの、過去に他国の核実験が東京に及ぼした影響も経験として知っていらして、データをグラフにするのも得意だったこともあり情報をどんどんツイートしていたそうです。福島や東日本在住の人達が安心するように学校の陰膳調査や子どもたちの内部被ばくの測定装置の開発をしたり、これは必要だ!と思ったらポケットマネーで1時間ごとに個人が受けた線量が計れる機械を購入したり、福島の高校生とフランスに行って調査結果を報告したりと真摯な活動にココロを打たれました。

東日本大震災から3年経って、「最低限知っておいたほうがいいんじゃないかな?」という内容が載っています。

なるほど!メモ

今の時点で明らかなこと。

様々な調査や測定の結果、起きてしまった事故の規模に対して、実際に人々が被った被ばく量はとても低かった。ということ。

特に内部被ばくに関しては、実際に測ってみたら当初想定したよりも、かなり軽いことがわかった。「もう、食べ物については心配しなくていいよ」といえるレベル。例外があるとすれば、避難区域内の浦山に生えてる野生のキノコや山菜を大量に食べたりすること。流通していないので例外にすらならないけれど…。

まず、原発に反対なのか、賛成なのか明らかにしてくれないと話を聞けない、と言われるが色々な問題が複雑に絡んでいるのでとてもその場ではい、いいえで答えられるようなことではない。

とにかく誰もが望む当たり前のこととして、「人が生活する上で、何が何でも危なくないようにして欲しい」。

#ふるさと納税で福島のお米を頂いたりしています。すでに検査もされているということで、スーパーの野菜などもあまり気にしないで購入しています。

まだ立ち入り制限区域があり、震災の状態を見に行くために行った家族旅行でも福島には行けておらず気になっていました。情報がわかって良かったです。

被ばくに関する2つのバックグラウンド

早野先生自身、10年以上前に肺がんになり、200ミリシーベルト近く被ばくしている。自分でリスクをはかって浴びているので、一方的に放射性物質が降ってきた状況とは違うが「ある定量を超えた途端になにか悪いことがすぐに起きるわけではない」ということは知っていた。

また、物理学科の学生だった頃、大学の測定器にすごく高い反応があった。どこが汚染源か突き止めたところ、外の辺り一面が汚染されていると言う状態だった。シャワーで洗い流してもう一度測定したら問題ない値になった。この時は中国が大気圏内核実験をやった直後だったということがわかった。(1973年)

地域差があるので一概には言えないが、少なくとも首都圏に関しては、1973年のフォールアウトと比較しても、それほど心配するレベルではない。

#過去に東京も核実験で大気が汚染されていたとは知りませんでした。当時研究していた人は驚いたでしょうね…。いま読んでもビックリです。それらの値と比較しても、首都圏では予想より安全だということだそうです。

福島での測定

食べ物の被ばくについては、相当危ないんじゃないかという認識を多くの人が持っていました。それを一番早く知るためには、給食を測るのがいいんじゃないか、日本の割と広い地域がどういう状態にあるかということを調べることができるし、1年位続けて測ることによって汚染された食品が流通しているかどうかという確認もできる。

文科省からははじめ、「セシウムが出たらどうするんだ」と言われてはじめはポケットマネーでスタートして、2012年からは予算化されて実施されている。

外部被ばくを1時間毎に測定する機械をまたポケットマネーで購入して測定してみたら色々なことがまたわかってきた。ある人は病院にいる間は放射線量が低い。自宅のほうがちょっと高い。奥さんは子どもを連れて公園に行っている間は高く、自宅のほうが下がる。

たとえば、2階で寝ている方が線量が高い場合、屋根の除染が不十分だったりすることがわかり、寝床を1階に移すだけで線量が下がったりする。

#給食の検査も、1時間毎に外部被ばくが確認できる機械もどちらもポケットマネーから出して実験を始めるってなかなかできないことだと思うのですが…。

それだけ、自分事として動けるお役所なく、研究予算が下りなかったというのが残念です。

138億年前の話

そもそも、宇宙が生まれた時に出来たのが水素。水素の原子の年齢は138億歳。今、私達の身体を構成している水素元素の年齢は138億歳。宇宙の年齢とほぼ同じ。

水素そのものはリサイクルされているだけで変わっていない。だから、我々の身体には、138億円前の水素が入ってる。それから、地球誕生前に出来たカリウム40も入ってる。

お星様のかけらの子孫が詰まってる。

超新星爆発でできたウランは、半減期が44億6800年。長い時間をかけて徐々に壊れていく。壊れていく途中でラドンが生じる。

#読んでいて一番ロマンを感じたのがこの部分!ラドンとかって有害なんですか?という糸井さんの質問への答えなんですが、私の体に入ってる水素が宇宙ができた時と同じ年齢…すごくね???そして、またどこかで使われている…リサイクルされてるんですねぇ。天文学などもそうですが、途方も無い昔のことなのに計算するとわかってしまう、でも言葉にすると妙なロマンを感じてしまいます。

最後には、表紙の写真の県立福島高校の生徒とともにフランスで研究成果を発表します。自分の交通費は自腹!

フランスでは、「福島から生きてる人間が来た」ってことに驚いていたそうです。人が住んでるの?って。そうなんだ。。。

県立福島高校はスーパーサイエンスハイスクールだそうで、全国の高校生が集まって線量をはかってもらったりしているそうです。

ツイッターには様々な情報が集まるので、センセーショナルだったり脅かすようなツイートが注目をあつめるのも事実。

そんななか、糸井さんが参考にする意見は、

「よりスキャンダラスでないほう」「より脅かしてないほう」「より正義を語らないほう」「より失礼でないほう」そして「よりユーモアのあるほう」を選ぶそうです。

それが、事実と原則について職業的に訓練を積んできている早野先生だったということ。

私も生徒の前で脅かしたり、正義を語りすぎていないか、淡々とというとまた生徒は飽きるんだけど、コツコツやっていきたいと思いました。

薄くてすぐ読めるのでオススメです。

ではまた☆ 

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ぴーたん

共働きで小学生、保育園児の3児の母です。2016年はブログに本腰を入れるためオンラインサロンに入りました。子育て、お買い物、お出かけ、ビジネス書の書評など、自分の経験から皆さんの生活を豊かにするお手伝いをしたいと考えています。よろしくお願いします(*^^*)!