被災地を旅する、という支え方。2012年夏、二泊三日子連れ東北旅行記録です。

東北や被災地は今、どうなっているのだろうか?東日本大震災の翌年、夏休みに東北旅行に行ってきました。

テレビなどメディアで情報を得たり、JENやふんばろう東日本に寄付などしているものの、実際に訪れることはできないだろうか?とずっと考えていたところ、某旅行会社が教員対象に被災地視察の旅を企画しているのを思い出しました。

ふんばろう東日本支援プロジェクト

なかなか単独で行けないので家族で行けるよう、出入りしているツアコンさんに手配をお願いして実現しました。

ツアコンさんからも、「現地の方も基本的には、来て実際見て欲しいという方も多いので、ぜひ」と言われました。それでも、「何も出来ないのに、行ったら悪いかな・・・」という気持ちが。 

ブログに記してよいのやら悩んでいたところ、SNSで今回の旅行についてつぶやいたところレポート待ってますというコメントを頂きました。

同じように家族で東北観光と被災地を見学してみたい、という方向けにレポートします。

が、なかなか大変でした。。。

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旅程の全体像から…かなりムリあり。

ツアコンさんが立ててくれた予定では、

1日目:東京-盛岡-宮古-釜石-花巻

2日目:花巻-中尊寺-陸前高田、大船渡-気仙沼-松島

3日目:松島-仙台

と、運転時間「のみ」で1日6時間以上。

1日目なんて、盛岡に着いたのが12時半、その後休憩しながら宮古に着いたのが15時半、田老地区を車窓見学し終わったのが17時…。

その後の運転時間だけで4時間以上の予定・・・。地元の人が見たら、「ありえない行程」だと車を走らせてみてわかりました。

ツアコンさん、実際に行ったことない行程で埋めるのはやめて~!!!

それだけ、いろいろな場所を見てもらいたいという想いが強いのだと思いますが…初日から旅程の見直しを迫られてしまいました。

こちらも前日まで試験で、運転時間などしっかり確認しなかったのも良くなかったです。

実際には、

1日目:東京-盛岡-宮古-盛岡-花巻

2日目:花巻-平泉・中尊寺-長者原SAにて昼食-雄勝半島-石巻市街-松島

3日目:松島観光-仙台-東京

という行程でした。

題名の「旅する支え方」は、新幹線の車内雑誌から、「『東北を旅する』という支え方がある-」裏表紙のコピーから取りました。

いざ、東北へ!事前準備から。

出発前から「旅行で、地震があったところに行くよ」と子どもたちに伝えていたところ、「津波こない??行きたくないなぁー」と言っていた上の子たち。

スケジュール的にも、いつもの旅行のようにキャンプやらスキーやらアクティビティがないので確かに申し訳ない…が、大人の都合に付き合ってもらうことにしました。

二泊三日、宿泊交通費レンタカー合わせて約15万、プラス現地で高速、食事、お土産、諸々で4万くらいかかりました。

まだ抱っこ希望の2歳児がいるため、なるべくストレス少なく行動したい!ので衣類の入ったスーツケースを宿に送っておきました。コンビニ曰く、次の日だと何時に着くかわからないので、中1日あけて欲しいそうです。袋をいれて1500円くらいで送れました。

1日目・東京ー盛岡ー宮古ー盛岡ー花巻

東京駅で早くも駅弁を買う。

 

10時前の東北新幹線「はやて」に乗車。待ち時間に駅弁など購入。子どもたちの目にポケモン弁当が目に入り、早速買わされました。乗ってすぐ、大宮に着く前に食べ始めましたよ…。

7人乗りのレンタカーでガンガン回ります!

東北を回るなら必須!5人でチャイルドシート、キッズシート必須だったので7人乗りの車にしていただきました。ホンダのステップワゴン。真ん中をウォークスルーにしたのでとてもラクでした。出発時点で13時前。

岩手県の宮古へ!

東北らしいなだらかな清流に添い、宮古へ。途中道の駅が2つありました。

途中、携帯の電波が届かないくらい何もないのに、宮古市街に入ると急に開けてきます。

 

三陸鉄道宮古駅に着いたのが15時半。日も陰って来たからなのか東京より涼しい。と思ったらこれでも暑い方なのだそうです。ツアコンさんより、「宮古駅の方にお話伺えますから」ということだったので少々当時のお話を伺うことができました。

宮古でも、被害が激しいのは田老地区で、X型のスーパー堤防が壊れて内側まで津波が入ってきた。宮古駅付近では、駅の手前まで50cmくらい波が来た。三陸鉄道も徐々に復旧してはいるが、不通区間がまだある。

沿岸とはいえ、局地的に被害があったようです。三陸鉄道さんでは人数が集まれば案内ツアーもしているそう。

「震災学習列車」のご案内 « 三陸鉄道株式会社の公式サイト
2011年3月11日14時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震は想像をはるかに超える大津波となって東日本沿岸を襲い大きな爪痕を残しました。 あの日から岩手は、東北は、日本は、どう …



【岩手・宮古市&盛岡市】三陸鉄道も復旧 被災地の笑顔に会いに行く ― スポニチ Sponichi Annex 社会 こだわり旬の旅|2012年
昨年3月の東日本大震災で高さ38メートルという大津波に襲われた岩手県宮古市が今、復興へ向け立ち直りを見せている。三陸鉄道の復旧、浄土ヶ浜遊覧船の再開…そして被災者に戻った笑顔。JR東日本のいわてデステ …

鉄道のおみやげ”赤字せんべい”を購入し、駅員さんにお礼を言い田老地区へ。

田老地区

田老地区に入るころ、「昭和の大津波がここまできた」という看板が目に入りました。元々何度も津波に見舞われ、高さ10mのスーパー堤防を築いている地区です。

 

車窓から見ただけでも、元々住宅があった地域に土台だけが残り、雑草がパラパラと生えているのが分かりました。

最近は見学ツアーがあるようで、堤防の中を見ている観光客が。

私たちは時間に余裕がなかったので、X型の堤防内部まで見られませんでした。

田老地区を回って17時前。この後大槌、釜石など回るコースになっていましたが、とても回りきれないのでもと来た道を戻り、高速に乗り花巻のホテルになんとか19時すぎにたどり着きました。

大槌でも小学校に訪れる予定だったのですが、その時間から行っても絶対に開いてないよね…。

どういうコース設定なのツアコンさん。。。

花巻のホテルは、ファミリー向けでご飯も美味しく、温泉も気持ちよく過ごせました。

岩手県の温泉 露天風呂 花巻温泉 ホテル花巻 【公式ホームページ】
食事処「桜菊」ふるさとバイキングは 熱々の天ぷら、冷麺、お寿司などの 定番メニューをはじめ、具を選べる釜飯 などの和食中心のメニューです。 温泉はひのき露天風呂を新設。 宿泊すると隣接するホテルへの …

 

次の日も行程に無謀さを感じたので、、、予定変更を余儀なくされました。

石巻を中心に回ることにして、Facebookでいままさに石巻でボランティアをしている知人にメッセージしてみたり、色々と検索リサーチ!

こんな時にもスマホ便利ですね。というか、もっと自分で事前に調べておけばよかった~。でも土地勘全く無いしなぁ・・・ 

何時にホテルに着くかわからない、そんな恐怖と戦いながらの初日でした。それでも、地元の方との貴重な会話をさせていただいて感謝です。 

2日目・花巻-平泉・中尊寺-長者原SAにて昼食-雄勝半島-石巻市街-松島

平泉、中尊寺

朝9時すぎに花巻を出発。

 

はじめに訪れたのは平泉。中尊寺のみ回りました。

こういう杉並木がどかーんと参道に植えられるのは関東あたりからなのかしら?

 

金色堂は、コンクリートの建物に覆われていました!というか、建立して50年後には覆堂が作られていたそうです。

平泉は他にも見所があるようですが、何せ子連れなので金色堂のみで。子ども達は仏閣よりも虫など探して遊んでいました。

昼食は、途中長者原SAのレストランにて。白鳥が飛来する湿原が見られます。

大川小学校

古川で高速を降り、一般道から北上川沿いにある大川小学校へ。

  

避難の最中に襲ってきた津波で大勢の子ども達と先生方が亡くなった小学校です。私たち以外にも、一般の車、石巻の観光タクシーで来ている方がいました。

 

コンクリートの渡り廊下がぐにゃりと倒れています。

体育館は壁も屋根もなくなっていました。

後ろはすべて草原。忙しそうに大型のトラックが行き来しています。

 

こんな寂しいところに小学校が?

いえ、以前の写真には、小学校沿いに集落があり、全ての家屋がなくなってしまっていました。

雄勝町

石巻へ向かうのに、雄勝町を回ることに。地震自体の被害もひどく、途中海岸側の道が欠けており片側通行が何箇所か。

 

少し高台の森林に沿った道路を降りると、湾に面した集落はほぼすべて土台のみに。

 

こちらの3階建ての建物も、横倒しになったのか階段の踊り場が地面に対して垂直、今でも転がったままです。

石巻周辺

 

仙石線は途中線路がなく、はじめ道路かと思いました。

石巻に向かう橋からは、がれきの山と、津波で壊れた車が何台も重なって積まれてるのが見えました。

昨年の紅白で長渕剛が歌った門脇小学校。津波のあと火災がありましたが子ども達は日頃から避難訓練を重ねており、裏の日向山に逃げたので無事だったそうです。

河北新報ニュース その時 何が(14)廃虚の街(石巻・門脇町、南浜町地区)
◎濁流に炎、惨劇次々/犠牲者数、いまだ不明  宮城県石巻市沿岸部の門脇町・南浜町地区は、廃虚と化した。約1700世帯が住んでいた住宅街。大津波の襲来に、大規模な火災が追い打ちを掛けた。粉々に砕け散っ …

 

「がんばろう!石巻」看板の住所をGoogleMAPで確認して行ってみました。

「頑張ろう石巻!復興するぞ!」という看板は、どこにあるか、詳しい場所を教えて… – Yahoo!知恵袋
「頑張ろう石巻!復興するぞ!」という看板は、どこにあるか、詳しい場所を教えて頂けますか? …



GoogleMAPで見ると、コンビニや飲食店、郵便局など住宅街の中にあるようです。

コンビニに車を停めたりできるかな?と行ってみると…看板以外、周囲に広がるのは建物の土台と草原のみ。

「人を助けるすんごい仕組み」にも”絨毯爆撃を受けたよう”という表現がありましたが、本当にその通り。津波から逃れた地域は住居が残っており、くっきりと明暗が分かれています。

この地点では、津波が6.9mの高さまで来たことを示す白いポールが立てられていました。

石巻で、お土産を買えるような場所がないかと探してみましたが…見当たりませんでした。

どこに行けばよいのか分からない人のためのサービスもありました。

被災地・石巻を見学したい方へ、アドバイスします。 by daiichiさん | ココナラ[coconala]
被災地に行ってみたいけど、本当に行っていいのかしら?不謹慎ではないだろうか?何もできないから行ったら迷惑になるのでは?などと思っている方に、どんな心積もりで被災地に行けば良いのか、被災地に行ってどこで …

松島

石巻から高速で松島に向かいました。ホテルに着いたのが17時半ごろ。

 

泊まったのはこちらのホテル。

松島のリゾートホテル|ホテル松島大観荘



高台にあり、松島が一望できます。山側の部屋に泊まりましたが、東北線がミニチュアのようにトンネルから抜けて来ます。よい眺め!  

子ども向けイベントも工夫されてました。貸し出しまくら、スリッパ。絵本、ぬり絵、スタンプラリー、夜の縁日、花火など飽きさせないつくり。日中はプールに入れます。

仕事を忘れたいのに…

大きいホテルだからか、ちょうど教育団体の全国大会が開かれていました。

参加者の会話にも「二学期から…」なんて単語が漏れ聞こえてしまい、テンション下がる。。。

大浴場への通路に書籍の出店があり、つい、寄ってしまった…。。。ここで、ついリミッターがはずれて散財。子どもの絵本、教材を中心にお買い上げしてしまいました。

2日間岩手、宮城と回ってみて、被害が本当に広範囲かつ局所的、しかも交通の便があまり良くないところに起こっているということがよく分かりました。

子ども達もよく、文句も言わず車に乗り続けてくれたなぁ。

最終日は松島観光です。

3日目・松島観光-仙台-東京

朝、スーツケースとお土産のダンボールを売店から送りました。次の日には届きました。

遊覧船

10時ごろチェックアウト。ホテルで200円の割引券を頂いて乗船。松島遊覧船は00分から、1時間おきに出発しています。

松島遊覧船予約|仙台松島の遊覧船予約情報。仙台観光名所

松島は島が防波堤になり被害が少なかったとはいえ、券売所では「ここまで波が来ました」の表示が。それでも170cmくらいでしょうか。遊歩道は所々壊れている部分があり、ロープが張られていました。

遊覧船の所要時間は50分。外洋なので意外に波が荒いです。

海に浮かぶ大小260の島の一部を見ることができます。

震災の被害で、壊れてしまった島もあるそうです。

当時の様子もアナウンスで伺うことができました。遊覧船が入港するころ地震があり乗船客を瑞巌寺へ避難させ、お客さんは無事だったそうですが、船がたくさん流され、次の日から捜索活動に入ったとのこと。

他の地域とも比較して、復興が早い印象を受けました。

 

子どもが大興奮だったのはカモメの餌やり。船内でかっぱえびせんが売っています。

後ろから激しく飛び交いついてくるカモメの群れ!

慣れたもので、手からつまんでくれます。

瑞巌寺

伊達政宗の菩提寺 松島の観光スポット | 国宝 瑞巌寺

まだ少し時間があったので、遊覧船向かいの瑞巌寺へ。建立されたのは平安時代、伊達政宗が庇護したお寺なのですね。

また杉並木~岩壁をかなり奥まで掘った様子が見られます。

 

子ども達も意外に千手観音に見入っては、「武器いっぱいもってるね!」「背中に炎が!」なんて盛り上がってました…。

夏は名物の生牡蠣はお休みだそうで、そこだけかなり残念でした。

三陸道から仙台へ。レンタカーを返却して駅ビルで昼食をとり、新幹線で家路につきました。

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旅を終えて

振り返ってみると、テレビで見ているのと、実際に行って、見て、感じるのは全く違う経験でした。テレビやネットで「わかったふり」になるのが怖い。

防災への備えをさらにしなければという意識が高まりました。

家は津波が来ない地域だったとしても、たまたまその時海岸沿いにいたら?

比較的人口が少ない東北の沿岸部でもあれだけの被害が出たのに、もし首都圏で同じような事態に陥ったら?

東京に戻って来て、あまりの人、家の多さに「ここに住み続けて大丈夫なのか??」と一瞬心配になりました。

調べてみると、学校単位での被災地見学学習や、個人向け被災地ツアーがかなり催されているようです。

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今後、同じ被害を繰り返さないためにも多くの人が見るべきと感じています。

場所によっては、見学のための渋滞が起こったりもしているようです。ツアーに参加する方が、ガイドさんもついていていいのでしょうが…子連れでのバスツアー参加は厳しい!でも子どもにも見てもらいたい…。

もし、時間がなく一泊で観光含めて回りたい、というのであれば、(他にもコースはあると思いますが…個人的な経験からしか言えませんので。)

  • 朝早く仙台から石巻へ
  • 石巻のタクシーを予約しておき、案内してもらう
  • 翌日松島観光

あたりが現実的かもしれません。地元の交通手段を使えば、お金も落ちるし…。

こちらも再読。

以上、長くなりましたが東北旅行二泊三日の旅でした。お読み頂きありがとうございました。

ではまた。

関連記事:

震災を忘れないように、当時のことを記録しました。>>東日本大震災から5年。当時の記録を見なおし、防災用品、非常食の確認!皆さんの備えは大丈夫?

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2 件のコメント

  • いつもならがら、いいブログたいとるだなと思っていました(^-^) 気仙沼入っているのが嬉しい!実家の両親も孫を連れ、お盆に気仙沼帰省予定です

    • コメントありがとうございます!旅して支援、いいなと思いました。気仙沼、ぜひと思ったのですが日程的に無理があり・・・残念です。本当になにもなくなってしまった地域を見て、日ごろからの備えが絶対に必要と感じました。ひまわりマミーさんの防災への意識、学ばせていただいています。また報告しますね。

  • ABOUTこの記事をかいた人

    ぴーたん

    共働きで小学生、保育園児の3児の母です。2016年はブログに本腰を入れるためオンラインサロンに入りました。子育て、お買い物、お出かけ、ビジネス書の書評など、自分の経験から皆さんの生活を豊かにするお手伝いをしたいと考えています。よろしくお願いします(*^^*)!